マンション売却の契約と決済

「買主の住宅ローンの審査」が通ってから行う

買主さんが住宅ローンを利用する場合はその審査が通ってから、現金決済の場合はただちに以下のことを行いましょう。


住宅ローンを借りている銀行へ連絡をする

住宅ローンで買ったマンションの場合、当然マンションは住宅ローンの担保に入っています。引渡しの際はこの担保を外して引渡す必要があります。

 

そうはいっても事前に一括で返済できる人はほとんどいませんので、決済日に買主から受領した売買代金の中から残債額を支払う形となります。まずは住宅ローンを借りている銀行へ連絡をし、おおまかな段取りや必要事項を教えてもらいましょう。

 

ちなみに金融機関はその担保を外す手続きに10営業日程度を要します。また、決済日までの金利を計算するため決済日が決まっていないと手続きができません。

 

決済日が決まったら、印鑑と身分証明書(ex.運転免許証、健康保険証など)をもって、住宅ローンを借りた銀行へ手続きに行きましょう。


マンション管理組合その他への連絡と届け出

マンション管理組合への連絡と届け出をします。マンションを売却すれば管理組合員としての資格はなくなり、購入した買主さんが新しい組合員となります。そのため管理組合に連絡し、マンションを売却する旨及び必要な手続きの確認しましょう。

 

必要書類を入手し、旧所有者名・新所有者名の書く欄があれば先に旧所有者欄に記名押印しておきましょう。そしてそれらを決済時に買主さんへ渡しておくと入居後の手続きがスムーズになります。

 

その他、管理会社や町内会などへの連絡や届け出が必要であれば同様に行っておきます。


引越しの準備

決済日から引渡日の間で速やかに引越しを完了しなくてはなりません。前述の通り、引渡日を過ぎてしまうと損害賠償を負うことになってしまいます。早め早めに荷物の整理をして引越しの準備をしておきましょう。なお、再度付帯設備が動くがどうかの確認を忘れずに。


権利証の確認

マンションを購入したときの権利証(登記済証)を確認しましょう。現在は「登記識別情報」という12ケタのアルファベットと数字の暗証番号になりました。それ以前の権利証も使えないことではありません。

 

なお、万が一紛失してしまった(再発行はありません)場合は司法書士に証明してもらう手続きをとることになりますので、できることはすぐに行っておきましょう。


まとめ

売買契約後、決済日まであっという間にきます。決済の準備、届け出、確認を速やかに行いましょう。


カテゴリー 一覧


マンション売却の基礎知識
   1.中古マンションは売れにくい 4.マンションを売却する理由を明確にする
   2.後悔や不安の念を残さないために 5.マンションを売却するためのお金
   3.正しい情報やノウハウを得るために 6.マンションを売却するための良きパートナー探し
不動産業者に電話をする前に

   1.売却?それとも賃貸? 3.マンション売却に必要な費用
   2.マンション売却の流れ 4.準備しておく“もの”と“こと”
不動産業者の選び方

   1.パートナーが成功のカギを握る 4.マンション売却が得意な不動産業者の探し方
   2.今の不動産流通の中心を担う!レインズ 5.不動産業者に電話をかけたときの チェックポイント
   3.不動産業者には得意分野がある 6.“査定”するのはマンションだけでなく担当者も
売却価格の決め方と依頼の方法
   1.中古マンションの売却価格の決め方 3.不動産業者との媒介契約
   2.逆算した日数から売却スケジュールを計画する 4.“レインズ”登場による媒介契約の選び方
マンション売却交渉術

   1.不動産業者が行う販売活動 5.買主の目に留まるように値下げする
   2.いよいよ販売開始! 6.購入したいという意思表示(購入申込書)
   3.売却中のマンションは商品である 7.迅速な交渉をするためにも知っておく!購入申込書のチェックポイント
   4.売り出したマンションが売れない理由
マンション売却の契約と決済

   1.売買契約前の準備(その1)

6.売買契約後に売主がすること
    ↑只今ご覧のページ

   2.売買契約前の準備(その2) 7.決済前の準備
   3.売買契約当日に必要なもの 8.決済当日に必要なもの
   4.売買契約当日の流れ(その1) 9.決済当日の流れ
   5.売買契約当日の流れ(その2)
売却後の“ちょっとしたコツ”

 

TOPページへ